自分たちの土地だから - 私たちの取り組み
CARLIグループのサステナビリティレポート
CARLIグループにとってのサステナビリティ、つまり持続可能性は企業のアイデンティティそのものです。4世代にわたって受け継がれてきた、大地、自然、人々を思いやる心から生まれた想いなのです。
環境面、農業面、経済面に良い影響をもたらすアルファルファは、未来の農業生態系を構築する上で大きな意味を持つ作物と考えられています。さらに、農業の価値を高める重要な要素として、フードサプライチェーン全体の持続可能性を向上するポテンシャルを持っているのです。
CARLIグループの自然戦略
環境への貢献度
環境面にもたらす影響は、アルファルファが持つ最も重要な役割です。アルファルファには大気中にある窒素を取り込み、土壌へと移す性質があり、これが窒素肥料の使用を大きく減らします。さらに、土壌と根に二酸化炭素を固定させるため、温室効果ガスを削減します。
フードサプライチェーン全体にもたらす可能性の大きさから、アルファルファは、種蒔きから家畜飼料として使われるまでのライフサイクル全体における環境への影響を把握するため、多くの研究プロジェクトの対象となってきました。
ボローニャ大学とAIFEの共同研究で実施されたアルファルファのLCA (ライフサイクルアセスメント) に関する最新研究では、ISO 14040認証を取得しました。
さらに、環境面において注目すべきもうひとつのポイントが、イタリアにおけるアルファルファの栽培に地下水による灌漑が不要であるということです。
人への貢献度
CARLIグループでは約230人の従業員が働いており、さらに数千人の農家やローカル企業の従業員が当社のサプライチェーンに関わっています。当社の工場は、その事業内容から、都市部から遠く、常に過疎化や失業問題に頭を抱える農村部に立地しています。サン・レオ工場のあるロマーニャ地方の後背地の丘陵地帯やポンツァーノ・ロマーノ工場のあるテヴェレ渓谷の田園地帯では、畑仕事、飼料加工や技術サポート、原材料の調達、輸送などに関する業務は地元住民が担っており、雇用基盤の維持と過疎化の食い止めに尽力しています。
地域への貢献度
農地放棄や整備不足は土壌の浸食や土砂崩れ、肥沃度の低下など、農業面と環境面に取り返しのつかない損害をもたらし、結果的に、これが環境面、経済面、社会面にまで悪影響を及ぼします。その一方で、アルファルファ栽培は、多くの動植物の生息地をそのままの状態に保つことができるため、生物多様性の保全につながります。 この数十年間、当社工場の存在によって、その地域でのアルファルファ栽培が盛んになり、丘陵地帯を中心とする農地の放棄を最小限に抑え、持続可能性に優れた栽培が行われてきました。

